※三人でいたしてます。大丈夫な方はどうぞ










キスをするのも、肌を重ねるのも、あなただけだと思ってた
でも今、私の体を貫いているそれは、あなたのモノじゃなくて
嫌な筈なのに、体は抵抗を示さなくて
そんな私を、あなたは獣みたいな目で見つめていた





Between two.






船が港に着いて、私はいつものようにゾロと町中の宿屋に来ていた
お互いを想い合う仲の私達は、こうして度々船を抜け出しては
ふたりきりの時間を楽しんでいた

今日もいつもと変わらず、私が受付を済ませて鍵を受け取る
先を行くゾロの後について行って、部屋へと入った
ダブルベッドとチェストだけの、シンプルな部屋
ランプに灯された柔らかい光だけが、中を照らしていた


「先にシャワー浴びてくる?」

「ああ」


刀をベッド脇のチェストに置いて、ゾロがバスルームに消えていく
私は窓に近寄りカーテンを閉めた
ちらりと、見覚えのある人影が見えた気がするけれど、気のせいだろうと思った
意識は聞こえてきた水音にいって、そんな事は頭の片隅にも残らない

それからすぐに、髪から水を滴らせるゾロがバスルームから出て来て
入れ違いに私もシャワーを浴びに行く

コックを捻り、頭からお湯を浴びる
備え付けてあるシャンプーで潮風で少し痛んでいる髪を洗い、念入りにトリートメントをした
持ってきたお気に入りのボディソープで体を潤し、お湯を止める
体を軽く拭いて、バスローブを身に着けた
部屋に戻れば、窓から外を眺めているゾロが目に入った

「何見てるの?」

「……なんでもねえ」

彼はすぐにカーテンを閉じ、窓から身を離す
傍らにいた私を腕の中に閉じ込め、それからキスを降らせる
触れるだけの軽いキスが、次第に熱を帯びて深くなっていく
そのまま、ベッドへと押し倒される

頭を撫でられながら、キスが首筋へと下りて
バスローブの前が開かれ、無骨な手の平が乳房に触れる
壊れ物を扱うように、優しく揉み解されて。頂が存在を主張する
ゾロはわざとそこに触れないようにして、キスを続ける

「ん……ふあっ……」

焦れていた頂に、ねっとりと舌が絡む
飴玉を転がすかのように、口内で転がされて
もう片方は押し潰されるように、指で弄られている

じんじんと、秘部が熱を持つのが分かる
どんなに回数を熟しても、彼の愛撫に慣れる事なんてなくて
いつだって翻弄されてしまう

早くそこに触れて欲しくて、腰が揺らめく
悪戯に腰を撫でられ、下腹部を擽られる
はしたない程に声は漏れ、羞恥心を煽った

「やぁ……も、ダメ……」

「ダメじゃないだろ。まだ序の口だぞ」

頂から唇が離れ、耳朶を甘噛みされる
ゾクゾクと背筋に電流が走る感覚
その耳に、する筈のない扉の開く音が届いて、私は慌ててそちらを見る


そこには、いる筈のないサンジがいて
彼の表情はどこか、熱に浮かされているような顔だった


「な、んで……サンジが……あっ」

「ごめんなちゃん。邪魔はしねェから」


ヘラリと笑ってそう言うサンジは、遠慮もなく私達が横たわるベッドに近寄る
私は身を隠そうとシーツを掴むけれど、ゾロの手がそれを許さない
寧ろ声を出せと言わんばかりに、愛撫が強さを増す

「やっだ……待って、てばあ……!」

体全身が熱を持つ
不意に、ゾロが体を離して、私はようやく隠れる事が出来ると安心した
けれどもそんな事、出来る筈もなくて
離れた筈のゾロが私の上に来て、腕を上げさせて抑える
ベッドの上、私の足元にサンジが乗り上がる

「やだ……ちょっと待って、どういう事……?」

「こいつ、すごい悪趣味でさ。自分以外の男に抱かれる君が見たいって」

顔を近づけて、サンジがそう言い放つ
言葉の意味がすぐには理解できなくて、眉間に皺が寄った
けれどもその意味が分かった瞬間、全身から血の気が引く

「嘘、でしょ……こんなの、悪い冗談でしょ?」

はおれ以外の男、知らねえだろ」

「……それが、どうすればこんな事に」

「一生おれしか知らないのも、可哀相だと思ったんだよ」

ニヤリ、ゾロが笑う
徐々に目には膜が張って、視界が歪む

「やだ……ゾロ以外の人と、私……」

「ごめんなちゃん。でも、悪い思いはさせないから」

そう言って、サンジが口づける
味わった事のない、煙草の味がするキスだった
逃げようとする私の舌を、逃がさないと言わんばかりに絡め取る
唾液が首筋を伝い、息もできない程の濃密なキスを続けられる

「好きだった……こうしたいって、ずっと思ってた」

唇が離れると、私とサンジを銀糸が繋ぐ
切なそうな声でそう言われて、何も言えなくなる
ゾロは、彼の気持ちを知っていて、こんな事をしているんだろうか

首筋を舐められ、きつく吸われる
赤い花をいくつも咲かせて、下降していく唇が頂に触れる
そこには触れないで、円を描くように舌先で舐められて
萎えた頂は再び硬さを持つ
指でひっかくように弾かれて、背筋が弓なりに反ってしまう

「あっ……や、ダメ……ああん!」

「もっと、声聞かせて」

腰をなぞり、サンジの手が秘部に辿り着く
散々焦らされていたそこは、情けなくもあっさりとサンジの指を受け入れて
ぐちぐちと水音が鳴る。耳を塞ぎたいのに、腕はずっとゾロに抑えられたままで
親指が肉芽を潰し、人差し指と中指が、中を掻き混ぜる


「あ、あ、あ! や、そこ、ん……!」

「ここがいいの?」


ぐりぐりと深い所を刺激されて、達しそうになってしまう
瞼を上げれば、腕を抑えているゾロと目が合ってしまった


「おれ以外で、感じてんのか?」

「な、んで……ゾロの、ばかぁ……」

「いい顔してるぜ、


高揚したような表情の彼がそこにはいて、さらに秘部は潤いを増す
肉芽を潰していた親指が、今度は転がすような動作に変わる
その途端、刹那で私は達してしまった

「ひあ、ああ……あん!」

びくびく、と全身が痙攣する
サンジが指を引き抜くと、ジャケットとシャツを脱いだのが視界の端に入った
がちゃ、と金属のぶつかる音で、意識が覚醒する

「お願い……も、これ以上は……」

「何言ってんだ。これからが本番だろ?」

「ここまで来て、引き下がれないよ。一緒に、気持ちよくなろ?」

いやいや、と首を振っても、サンジの動きは止まらない
腕を抑えるゾロの手に、少し力が入ったのに気がついた
ひたり、と蜜口に熱いそれが宛がわれる

一気に、貫かれて、息が出来なくなる
間も置かずにピストンされ、ガクガクと体を揺さぶられて
ソロのとは違う、それの形を認識してしまう

「あ、あ、や……あ、ん! あ、はあん!」

「きっつ……ちゃん、力抜いてっ……」

「やあ無理ぃ……! だめぇ……!」

首を仰け反らせ、天井を仰ぐ
視界いっぱいにゾロが映って、それからすぐに唇を塞がれた

「おれ以外の男にそんな顔させられて……すげェ興奮する」

頬を舐められて、それから眼前にゾロの雄を出される
それはいつになく反り返っていて、ドクドクと脈を打っていた

「咥えろよ。他の男のもん入れられながらな」

もうどうしようもなくて、ただ言われるがまま、雄を咥える
その間も、がつがつとサンジに突かれて。その衝撃で噛んでしまわないよう気を遣いながらも
それでいて、自分でもこんなに乱れられるのかと思う程
ゾロのそれを、夢中で咥えていた


「やっべ、おれ、もうイキそう……っ」

「う、ふっ……むぅ、んん!」

「中に出しちまえよ……っおれも、このまま出すわ」


ごめん、ちゃん。そう声が聞こえた瞬間、奥の方で熱い何かが弾けるのを感じた
それからすぐに、口の中に白濁液が注ぎ込まれる
零さないように喉に下していく

ずるりとサンジのそれを引き抜かれて、口からも同じようにそれが出て行く
肩で息をして、ゾロを見上げた

「その顔、すっげェそそる」

そう口づけられて、私は一体今、どんな顔をしてるんだろう、と思った
ゆるゆるとした意識の中で、ゾロとサンジが場所を変わるところまでは、認識できていた


「まだまだ、これからだぜ、

「たっぷり愛してあげるからね、ちゃん」


ふたりの指が、私を翻弄する
ふたりの間で、私が壊れていく